地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

東海地震の想定震源域内で地震が発生。異常事態が進行中

今日も、気になる地震が発生しました。

静岡県西部の地震です。震源焼津市の西で、明らかに東海地震の想定震源域内の地震です。

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Hi-netを見ると、深さは30㎞ほどで、フィリピン海プレート関与の地震と思われます。

この場所での、この深さの地震は、意外かもしれませんが、今までは殆ど起きていません。

 

東海地震の想定震源域は、固着域(アスペリティ)と呼ばれ、陸のプレートとフィリピン海プレートが強く固着している場所です。

フィリピン海プレートは他のプレートの比べて若く、他のプレートと重なると、強くくっついてしまう性質があるのです。

この固着域が、東海地震の発生を食い止めているのです。

 

ただ、この固着域も面でガッチリとくっついている訳ではなく、何本かの釘で止まっているような状態だと言われています。

そして、順番にその釘が折れているのが現状なのです。

釘でない場所は、固着していないので、あまり地震は起きません。

 

今回の地震も、釘が折れた地震なのでしょうか。

あと、何本折れたら、東海地震に至るのでしょうか。

いつまで持ちこたえてくれるのか、誰にも判りません。

一説では、釘はもうあと数本しか残っていないとされています。

釘が折れ、限界に達すると、一気にプレート境界がズレ動き、東海地震が発生するのです。

今、それが起きても、不思議ではありません。

 

地震が多発し、地震慣れしていますが、こうした地震を見逃さないで下さい。

地震には、いい地震と悪い地震があります。

いい地震は、歪を解消して、大地震が遠のく地震です。

悪い地震は、大地震に近づく地震です。

今日の地震は、後者です。

 

東海地震が警戒されていた時期なら、今日のような地震が発生したら、地震学者は大慌てだったに違いありません。

今はどうなのでしょうか。

一般の人が知らない間に、深刻な事態が発生している事もあるのです。

東海地震判定会の元会長の故溝上恵氏が話していましたが、実は、歪計の変化などが現れ、判定会招集寸前までいった事が、過去に何度かあるそうです。

 

フィリピン海プレート周辺で地震が続き、やはり関東や東海で、今までにない異常事態が進行しています。

今後も警戒が必要です。

 

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