地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

熊本地震の震源が拡大、日向灘で地震が増加中。過去に大地震が頻発

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熊本地震は、まだ活発な状態ですが、薩摩半島西方沖や有明海、天草地方など震源が拡大する傾向が見られます。

特に気になるのは、大分、宮崎の東の海域、日向灘で地震が増えてきた事です。

日向灘は過去に大地震を繰り返してきました。

日向灘地震は規模により2つに分けられ、M7.6前後のものと、M7.0 - 7.2程度のものがあります。M7.6前後のものは約200年間隔で発生すると推定され、また、M7.0 - 7.2程度のものは約20 - 27年間隔と推定されます。

1968年にM7.5の地震が発生しており、津波を引き起こし人的被害を出しています。また、ちょうど20年前の1996年にもM6.7の地震が発生しています。

宝永地震(1707)は東海・東南海・南海が連動した地震であったと知られていますが、日向灘地震も連動した可能性が指摘されています。

日向灘は怖い場所なのです。

また、熊本地震の前、NHKの特番で、日向灘の地震に注目する研究者について放送されました。日向灘の地震が発生すると、南海トラフ地震の発生間隔が狭まることが指摘されました。

いずれにしろ、南海トラフと密接の関係を持つ場所です。発生間隔を見ても、いつ大地震が起きても不思議ではありません。地震が起きれば、九州東岸や四国高知などでも津波被害の危険があります。

今後、もっとも注意する場所です。周辺地域は備えをお願いします。

 

地震と津波―メカニズムと備え

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