相模トラフ周辺で地震多発。千葉の空白域が気になる
地上が揺れないので、Hi-netを見ないとわかりませんが、海上の地震がかなり発生しています。なかでも、関東の南の海上、相模トラフ周辺では地震が多発しています。
相模トラフは4つのプレートが絡み合う複雑な構造になっています。
フィリピン海プレートは相模トラフで北米プレートの下に潜り込んでいます。
またフィリピン海プレートの下には太平洋プレートが潜り込んでいます。
また、相模トラフのすぐ西側にはユーラシアプレートがあり、駿河トラフと南海トラフで、フィリピン海プレートがその下へ潜り込んでいる。
と、まあ、読んでもパッとは理解できないとおもいますが、このような場所は世界でも稀です。
当然、地震が起きるリスクは高く、関東は過去繰り返し大地震に襲われてきましたが、その多くが相模トラフの地震です。
一番有名なのは、大正の関東地震、いわゆる関東大震災です。この地震は1回の地震ではなく、M7クラスが3回発生し、M6クラスも次々と発生しました。東日本大震災にように、一つの破壊から始まり、次々とプレート境界を破壊していったのです。その震源は静岡伊豆地方から山梨・神奈川・東京・千葉沖まで、関東の広範囲に及びます。
いわば、関東にとって最も恐ろしい場所なのです。そこで地震が多発しているのは、心配ですね。
更に気になるのは、千葉の空白域です。茨城沖、茨城~埼玉、東京と震源が西に広がり、相模トラフ周辺でも地震が増える中、間にある千葉はなぜか真っ白。地震が少ない空白域になっている地域があります。
周辺の地震が増加している中で、かなり不自然に感じます。空白域は大地震の前兆としてみられることもあるので、注意する必要があります。
いま、首都圏直下型地震が心配されていますが、これは活断層型地震を想定しています。しかし、相模トラフが引き起こすプレート型地震の方が、はるかに被害が大きいのです。津波も起こりますし、政府でさえ試算できていない位、被害は途方もないものになります。
関東に住む者にとって、最も恐ろしい地震です。今後、千葉の空白域が潰れていくのか、注目しています。