茨城県でM5.0発生。首都圏直下型地震が現実味を帯びてきた。
今日は、茨城県でM5.0の地震が発生し、最大震度4を記録しました。
東京23区では震度3でしたが、体感的には、かなり強い揺れを感じました。
最初に真下から突き上げるような鈍い揺れを感じ、その後の強い横揺れが来て、やや長く続きました。
とっさに「これは大きい」と恐怖を感じました。うちのマンションではエレベーターが止まってしまった程です。
震源は、茨城県でも西部で、埼玉に近い場所です。5月にM5.5、最大震度5弱の地震が発生した場所とほぼ近くで、震度も同じ深さ40kmです。
この地震は、太平洋プレートの沈み込みの影響が関東内陸に及んで発生したと考えられます。
5月の地震の時に書きましたが、いずれ、この影響は埼玉や東京へも波及するはずです。
深さ40kmといえば、フィリピン海プレートか関東フラグメントが関与している可能性が高いです。
八丈島も群発地震もまだ続いていますし、東京湾北縁や八丈島東方沖、千葉沖など、関東周辺の地震が増えてきました。
それに加え、気になる地震も発生しています。
遠州灘でM4.8など、大き目の深発地震がいくつか起きています。遠州灘の地震は深さ350kmで、震源近くでは揺れずに、異常震域で福島県などで揺れを感じています。
関東周辺での地震の活発化は、何を意味するのでしょうか。
首都圏直下型地震が、そろそろ現実味を帯びてきたということです。
そもそも、すぐ隣の東北沖でM9の大地震が起きていたのに、関東の地震は不気味な程、少ない状態だったのです。
しかし、今、一気に地下が動き出した感があります。
首都圏直下型地震には、2パターンあります。プレート境界型地震と、活断層型地震です。
恐らく今日の地震は、プレート境界かプレート内部で発生した地震だと思われます。
このプレート境界型地震は、日本海溝や南海トラフなど、海の沖が震源になることが多いのですが、関東の地下には浅い場所にプレート境界が存在する為、直下で発生することがあるのです。
プレート境界型地震は揺れの範囲が広く、長く続く特徴がありますが、そこに直下型の震度の大きさが加わると、最悪な事態となります。
活断層型は、震源が浅く、震源地の近くでは激烈な揺れが襲い、建築物に甚大なる被害をもたらします。
活断層地震は、プレートの動きで歪が溜まり、地表が破壊されて、ずれる地震です。
プレート境界型も、活断層型も、原因はプレートの動きによる歪ですから、発生の危険性は両方とも高まっていると言えます。
関東の地下の動きは、更に西へ震源を広げるはずです。
東京や埼玉は警戒が必要です。また茨城や南にある千葉、千葉沖でも、まだまだ地震が続くので注意して下さい。