なぜ大阪・京都には大地震が起こらないのか。歪が溜まっている可能性が
関西は、歴史的にも大地震に何度も見舞われてきました。
南海トラフの影響が受けて、内陸にも歪が溜まりやすい構造です。
関西は、地震の活動期がはっきりとしていて、一度活動期に入ると、大地震がいくつか発生し、パワーを発散すると、また静穏期に戻ります。
阪神・淡路大震災の半年前までは、関西は静穏期で、関西には地震は起こらないという「不振神話」が信じられていた程です。
地震の活動期に入った関西は、まだ静穏期には戻りそうにありません。おそらくあと何度かの大規模な地震は、覚悟しないといけないのです。
その中で気になるデータがあります。
大阪・京都付近では長期間被害地震が発生していないということです。
過去のデータを見ると、1596年に慶長伏見地震 (M7.5)が発生。1605年に慶長地震が発生しました。慶長地震は南海トラフ地震だったのではと言われていますが、定かではありません。
その後も、1830年に京都地震(M6.5)が発生し、善光寺地震(M7.4)などを経て、1854年に安政東海・南海地震(南海トラフ地震)が発生。
1927年には北丹後地震(M 7.3 )、1936年に河内大和地震(M 7.1)が発生し、1944.46年には 昭和東南海・南海地震(南海トラフ地震)が発生しました。
これで判るように、大阪・京都は大地震が過去に起きていますし、南海トラフ地震の発生にも密接な関係があるようです。
しかし、1936年以降、大阪・京都では大きな地震は起きていません。
日本列島全体の地震も増え、和歌山など紀伊半島や隣接した兵庫でも地震が多発しているのに、沈黙しているのは不気味に思えてきます。
南海トラフの前に大阪・京都に地震が起きるのは、南海トラフの沈み込みがストレスとなり、歪が溜まるからだと思われます。
いま、四国沖や紀伊半島沖で地震活動が活発化し、南海トラフが動き出している中で、大阪・京都は地震の可能性が高まっていると考えられます。
南海トラフ地震の前には、内陸型活断層地震が起きやすくなります。
大地震が長期間起きないと油断してしまいますが、地震は同じパターンを繰り返すことが多いので、警戒が必要です。