地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

今度は新潟県上越地方で地震。大地震が相次ぐ新潟-神戸歪集中帯とは?

新潟県上越地方で最大震度4を記録する地震が発生しました。その後も地震が相次いでいます。

今度は新潟か? と心配になりますよね。

新潟は、比較的地震が起こりやすい場所です。それは、新潟-神戸歪集中帯と呼ばれ、地質学的に歪が溜まりやすい地域とされています。

新潟県から、長野県北部、岐阜県、名古屋、滋賀県名張付近を経て神戸に延びる幅約200Kmの地質学的な歪みの集中帯で、東西から押し合うように動いています。そして、溜まった歪を解消する大地震が多発しているのが、この地帯です。

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1995年の兵庫県南部地震、2004年の新潟県中越地震は、共に震度7を記録しています。

2つの地震は記憶に新しいですが、1964年の東京オリンピック開催の年に、新潟で大きな地震があったのをご存じですか。

1964年6月16日、M7.5の地震が発生。震源新潟県の粟島南方沖40km。粟島は佐渡より北にある島です。激しい揺れが新潟や東北各県を襲いました。

当時の記録では最大震度5となっていますが、当時は震度分類が今と違いますし、震度7という概念も無かった時代です。家屋全壊1,960棟、家屋半壊6,640棟で、当時の記録写真を見ると、団地が横倒しになったり、橋が落ちたり、地割れだらけで、阪神大震災をほうふつとさせました。恐らく、今の判定基準では、震度7だと思われます。

また、海域での地震だった為、津波も発生し、家屋の浸水被害が15,000棟を超えました。また、日本の地震で初めて石油タンク火災が発生。液状化の問題がクローズアップされたのも、この地震からです。また、地震保険が法定されるきっかけにもなりました。

これほどの大地震でありながら、死者はわずかに26名で、奇跡と言われています。

いわゆる新潟地震というと、この地震を指します。このような大地震にみまわれながら、日本をオリンピックを行ったんですね。

 

新潟では、その後も2004年に新潟県地震 、2007年に新潟県中越沖地震が発生し、震度6強から震度7を記録しています。

今日の地震はまだ規模は大きくありませんが、今後の大地震の予兆ではないか、推移を見守っていく必要がありそうです。