阿蘇山で爆発的噴火。熊本地震の影響と今後は
10月8日の深夜に、阿蘇山で爆発的噴火が確認されました。
水蒸気爆発とみられ、前日から兆候が見られたとのことです。
専門家からは、ブルカノ式噴火ではいか、との声もあります。
噴煙は1万メートル以上に達し、火山灰は四国や兵庫県淡路島でも確認されています。
気象庁は今後も同程度の噴火の可能性があるとして、注意を呼び掛けています。
阿蘇のふもとや、大分などでも、降灰による被害が大変だと思います。
熊本地震の最初の震度7が発生した4月14日から、間もなく半年という時期の噴火でした。
熊本地震が始まった直後から、阿蘇山の噴火は、常に心配されてきました。
熊本地震は、地殻を東西に引き裂く力が働いて起きた地震です。こうした場所では、マグマが上がってくる事があります。
その通り道が、阿蘇山です。
阿蘇山は過去に破局噴火という最大級の噴火を引き起こした、スーパーボルケーノです。
破局噴火は、マグマが噴出するのではなく、マグマ溜まり自体が爆発して地殻を吹き飛ばし、巨大な窪み・カルデラを形成します。
今、同じ規模の地震が起こったら、九州はほぼ全滅です。火山灰のよる日照不足で、地球規模の環境変化や、大量絶滅の原因ともなります。
今回の噴火は、水蒸気爆発ではないか、とのこと。
御嶽山の噴火が、水蒸気爆発でした。火口から近い場所では、火山岩や火山礫が落下し、大変危険です。
今は、警戒レベルが3に引き上げられ、入山規制がされていますので、直接的な被害はないと思います。火山灰の問題が、今後大変です。
今回の噴火は、38年ぶりの規模とのことですが、マグマが噴出する規模のものではなく、予想よりは危険度が低い、と思います。
ただ、マグマが上がってきているのは確かなので、今後はマグマが噴出するような噴火に発展するかも知れません。
熊本地震は未だ収まりません。
大きな地震はあまり起きていませんが、まだ継続している状態です。
熊本地震と阿蘇山の噴火を引き起こしているのは、フィリピン海プレートの沈み込みのパワーです。
九州の東方沖、日向灘では活発な沈み込みが続いているので、この地震と噴火が連動した状態は、更に続く可能性が高いのです。
南海トラフ地震などで、フィリピン海プレートの沈み込みのストレスが解消されない限り、この動きは終わらないでしょう。
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