大地震の尻尾は見えてきたか。関東・東海の地殻変動が示す危険性とは
今日は、沖縄本島近海でM5.3が発生しました。
フィリピン海プレートの西側の沈み込みは、依然活発です。
今日更新された最新の地殻変動情報では、関東から東海地方は、西や南西方向に移動しているのが判ります。
以前は、フィリピン海プレートに押し込まれ、北西方向に移動していました。
ほぼ90度、以前と違う方向に移動しているのです。
定常とずれた動きが酷くなったのは、熊本地震以降です。
昨日も書いた通り、関東と東海が西よりに移動しているのは、まず太平洋プレートの沈み込みが異常に活発なのが、原因の一つです。
太平洋プレートの進行方向は西なので、押されるかたちで、関東や東海は西に動いているのです。
更に、フィリピン海プレートの西側の日向灘や南西諸島で、活発な沈み込みが始まっています。
その為、プレート全体が西方向に動いているようなのです。
この西方向の動きが加わった時に、危険な場所があります。
駿河トラフです。
駿河トラフは、駿河湾など陸に近い場所は、ほぼ南北に延びていますので、西方向の力と直交します。
強いストレスがかかるのです。
その場所のプレート境界が動くとどうなるか。
ズバリ、東海地震が発生します。
この地域では1854年の安政東海地震以降、巨大地震が発生しておらず空白域となっています。東海地震の周期は150年程度とされ、いつ起こっても不思議ではありません。
東海地震単独で起きることは過去の歴史では少なく、東南海地震、また南海や日向灘の地震と連動する可能性も高いのです。
つまり、一気に南海トラフ地震に発展する可能性さえあるのです。
今回の関東の地震多発と、八丈島、伊豆大島近海の群発地震、更に熊本地震も、全て関連があると考えています。
駿河湾でも地震がありましたし、関東や東海沖の地震も、増えてきています。
今、東海地震を食い止めているものが、2つあります。
一つは、伊豆半島です。これがつっかえ棒のようになって、プレートの西移動を阻んでいます。
もう一つは、固着域です。フィリピン海プレートが陸のプレートとがっちりとくっついている場所があり、西移動を妨げているのです。
この固着域がはずれると、一気に大地震が発生します。
固着域はいつまで、持ちこたえてくれるのでしょうか。
やっと、大地震が尻尾を見せ始めたようです。
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