地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

八丈島付近の群発地震は前兆? 東海地震の前に起きる現象とは

2日前に始まった八丈島群発地震は、まだ収まっていません。

昨日も書いたように、伊豆諸島付近は意外と地震が少なく、その西の海域では深発地震が異常に増えています。その中で起こった今回の群発地震は、不気味に思えます。

伊豆の西は、東海地震震源域があります。

東海地震は、間隔が150年程だと言われていますが、ちょうど前回の東海地震から150年程度経っており、いつ起きてもおかしくない状態です。

東海地方にはアスぺリティ(固着域)があり、プレート同士ががっちりとくっついている場所で、その場所が東海地震震源域です。 

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この固着域がはずれると、一気にプレート境界面が動き、東海地震が発生します。

今、この固着域は、面でくっついてはいるのではなく、何本かの釘で止まっている状態です。この釘が、ポキンポキンと折れているのです。

あるところまで来ると、限界が来て、一気に大地震を発生させます。

最近、この固着域内の地震も、頻繁に起こるようになりました。皆様、気に留めていないようですが、とても怖い事が進行しているのですよ。

東海地震は、揺れも震度7が予想されますし、津波も発生します。東日本の時より震源が陸地に近いので、津波はアッという間に押し寄せてきます。

東京などは、震度5程度が予想されています。震度5では被害は少なそうですが、低周波地震で高層ビルなどに被害が出るかも知れません。

また、関東北部の山地で揺れが反響して、長時間の揺れになるとの予想もあります。

一度の震度5では建物に被害は及びませんが、長時間揺れ続けると構造に深刻な打撃を与えます。

東海地震が引き金となって、東海・東南海・南海・日向灘が連動するM9クラスの南海トラフ地震の発生もあり得ます。

八丈島付近の群発地震は、東海地震の前兆なのでしょうか?

東海地震の前には、なにが起きるのでしょうか?

東海地震判定会会長の故溝上恵教授の説だと、まず周辺の地震活動の活発化をスロースリップとしていますが、スロースリップは頻繁に起きている事が判り、前兆としての判断は難しいのが現状です。

ただ、東日本大震災の前にスロースリップが起きていた事が判り、地震の前兆として注意を払っていく事が大切です。

そして、最終段階で起きるのが「御前崎の反転隆起」と、「銭洲海嶺での地震」としています。

御前崎は、沈み込むプレートに引っ張られ、本来は沈降するはずですが、歪が限界に達すると、直前に隆起に転じます。

最新の地殻変動情報を見ると、御前崎は隆起しているように見えますが???

あとは銭洲海嶺での地震だけです。銭洲海嶺は神津島の南西にあり、要となる場所だと指摘しています。

ここでM6クラスの地震があったら、即、東海地震が起きてもおかしくない、ということです。

いま揺れていない場所も、状況は一瞬で変わります。注意してください。