八丈島近海でM5越えの地震発生。その後も群発中。南海トラフとの関連は
Hi-netを見ると、その後も地震が続いているようです。
M5.2は深さ10kmでしたが、その後の地震は深さが20~30kmとやや深くなり、震源もやや東に移動しているようです。
昨日は、三宅島近海で地震があり、気になっていました。
いったい何が起こっているのでしょうか。
震源が移動しているというのは、ちょっと注意が必要です。
周辺に影響が及ぶ恐れもあります。
東日本大震災の時には、2日前に三陸沖でM6レベルの地震がありました。その後も地震が続きましたが、震源が南に移動していったのです。
気象庁は余震と言っていましたが、ネットでは「何が始まったのか」と騒いでいました。その最中に、あの大地震は起こったのです。
八丈島や三宅島など、伊豆・小笠原諸島は、フィリピン海プレートの下に太平洋プレートが沈み込んでいる圧力の影響を受けます。
相模トラフ周辺の地震が増えてきていますが、八丈島近海などは意外と地震が起きていませんでした。
その西の東海沖では深発地震が多発していますが、浅い地震は起きない、いわば空白域のような状態でした。
何か、新たな動きが始まったのかも知れません。
また、南海トラフでも気になる動きがあります。
上の図は、ここ一週間の地震ですが、西を見ると四国沖から紀伊半島沖にかけて黄色の点がライン状に並んでいます。深さ30km程の地震で、まさに南海トラフのラインがくっきりと浮かび上がっています。
九州の東方沖、日向灘でも活発なプレートの沈み込みが見られますね。
この全ての主役は、フィリピン海プレートです。暴れん坊なこのプレートが、九州東部や南西諸島では既に活発に沈み込んでいるのに、関東から東海沖では、不気味な程、静かでした。
フィリピン海プレートは、日本列近くの南海トラフで、ユーラシアプレートの下に潜り込みます。スマトラ沖や台湾の大地震を起こすなど、活動は活発で、いつか必ず動くはずです。
大地震型の特徴があり、じっとしていて、いきなりドスンと動きます。
今、関東から東海沖では、静かすぎる状態が続いていて、どんどんパワーを溜めています。
東海が動かないのは、固着域と伊豆半島の支えがあるからです。しかし、どこまで耐えられるのか。
今、歪は限界に達しているかもしれません。
そのデリケートな場所で発生した今回の群発は、トリガーとなる可能性もあります。しばらく警戒をして下さい。