栃木県北部、日光付近で地震相次ぐ。火山活動と関連か
今日は、栃木と群馬の県境付近、日光中禅寺湖の近くでM4.3の浅い地震がありました。その後も発振が続いています。
近くには、日光連山と言われる2,300mから2,500m級の山々が連なっています。
男体山や女峰山など日光火山群に属し、日光白根山などは白根火山群に属す、いずれも過去に活動した火山です。
現在は、活動は観測されていませんが、そこで地震があったのは気になるところです。
地殻変動を見ると、東海地方は北東に動き、東北地方は真逆の南東に動く狭間で、渦巻くようにベクトルが乱れている場所です。
一方、昨日書いたように、地下では太平洋プレートが活発すぎる勢いで、地下に潜り込んで、日本列島の屋台骨を揺るがしています。
また、場所が場所だけに、マグマが関与している可能性もあります。
一方、熊本地方はまだ収まりません。
昨日は地震が少なく、静穏化の兆しと思えたのですが、今日は活発です。最大震度4を記録した他、熊本県熊本地方、阿蘇地方、天草・芦北地方 、有明海、また種子島近海などでも地震が相次ぎました。
熊本と日光の地震は無関係と思いがちですが、実はそうではありません。熊本地震以降の地殻変動異常は関東へも及んでいるのです。大きな意味で考えると、軋む日本列島のストレスによって起きた地震でしょう。
この二つの地震には、似ている点もあります。
日光と熊本の地震の共通点は、震源が浅い、近くに火山がある、そして近くでプレートが活発に沈み込んでいる、という点です。
この条件で考えると、もう少し規模の大きな地震が日光付近で起きても不思議ではありません。
東日本大震災以降、各地で火山が活発化しています。火山が活発化する場所は、プレートのストレスがある場所なので、地震が起きる可能性も高いのです。
周辺地域も含め、地震への備えが必要です。