地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

中国地方でM6.8以上の活断層地震が30年内に50%。本当に危険なのか

政府の地震調査研究推進本部は、中国地方の活断層を評価し、今後30年以内にM6.8以上の地震が起こる確率は、中国全域では50%と公表しました。

地域ごとでは、鳥取市松江市を含む北部で40%、広島市山口市を含む西部で14~20%、岡山市を含む東部で2~3%でした。

 

かなり高い確率に思えますが、本当に中国地方は危険なのでしょうか。

 

中でも、東部の岡山は、日本で最も地震のリスクが低いとされて、企業の地震対策の移転先にも選ばれていますね。2~3%という数字を見ると、納得ですが、じつはこの数字は活断層地震の評価だけで、プレート境界型地震は対象外です。

岡山でも南海トラフ地震が起きれば震度6弱が想定されていて、決して安全とは言えません。

また、熊本地震の影響で、中央構造線が動く可能性があり、そうすれば岡山でも大きな揺れに襲われるでしょう。「岡山は安全」は神話に過ぎません。

 

北部・西部を含めでは、活断層地震のリスクが高まっているのは確かでしょう。

南海トラフ地震の前には、内陸型活断層地震がいくつか発生することが多いのです。フィリピン海プレートの沈み込みによって内陸側に圧力がかかり、破壊が起きます。

今はフィリピン海プレートの活動が活発になり、南海トラフ地震の準備段階と言えます。内陸型活断層地震は、いつ起きても不思議ではありません。

熊本地震の影響も憂慮されます。横ずれ断層の影響で、四国と中国地方は、全く違う方向に地殻変動しています。その歪が溜まり不安定な状態になっているとも考えられます。

以上を考慮すると、やはり中国地方は危険性が高いと言えるでしょう。

ただし、熊本は確率が1%未満だったにもかかわらず、震度7活断層地震に襲われました。

確率が低いからといって、安心とは言えません。

「日本に安全地帯はない」

日本で生活する以上、そう心に刻んで、日々を過ごして下さい。今地震が起きていなくても、地震は突然起こり、大切なものを奪い取っていきます。

私は東京都民ですが、東京は世界でも有数の、大地震の危険性が高い場所です。なぜそれでも東京に住み続けるのか不思議かも知れませんが、安全の移転先が見つからないからです。

特に今まで長い間、大地震が発生していない場所ほど、油断をしているでしょう。そういう場所ほど、歪が溜まり、危ないのです。