関東、東海で地殻変動の乱れが。大地震の前兆か
最新の地殻変動情報が更新されました。6月11日までのデータですが、かなり先週と様子が変わっています。
東海、関東地方で、地殻変動の乱れが見られます。
水平方向を見ると、東海地方では長野や岐阜などでは、渦巻くようなベクトルが見られます。また、関東地方は、東西南北様々な方向にベクトルが向かっていて、滅茶苦茶になっています。
垂直方向も沈下する地区がほとんどですが、東海の一部と、東京の西部だけは隆起しています。
先週までは、こうした大きな異変は見られませんでしたので、急な動きなのか心配です。
ここのところ、関東の地震が活発化していますので、何か関連があるのかも知れません。
GPSによる地殻変動のデータは、地震予知で最も有効なデータだと言えます。
この道の研究者として有名な京都大学の西村教授は、地震予知に最も近い人物の一人です。
熊本地震も前に放送されたNHKの地震関連の特番で、その研究が紹介されていました。
西村教授に説によると、地殻変動から読み取ると、日本列島にはいくつもの割れ目あり、そこで大地震が起こるリスクが高い、というものでした。
その割れ目の一つが、今回の熊本地震の震源となった熊本ー大分ラインでした。
マスコミでもお馴染みの村井教授も、地震予知に使うのは、このGPSのデータです。
過去にも、地殻変動の乱れた場所で、地震が起きた事は何度となくありました。
この前の函館の地震もそうです。
このように、地殻変動のデータは地震予知に大切なのですが、今はリアルタイム更新ではなく、約3週間前のデータしか公表されていません。大変残念な事態です。数年前まではリアルタイム更新だったのに、今は情報公開には消極的になってしまいました。
逆に、何か隠す必要があるのかな、と勘繰ってしまいますよね。
東海・関東地方は地下の構造がデリケートなので、地殻変動の乱れは、地震を誘発する恐れがあるのです。
この動きが1週間で少しでも収まってくれるといいのですが。もし、このまま乱れが加速するようだと、警戒が必要となります。