南海トラフの予兆は? 大地震の前兆・予兆とは?
一部のニュースサイトで、4月の三重沖地震M6.5が南海トラフ地震の予兆だったのではないか、と研究者が厳重警戒を呼び掛けてるという記事が出ました。
プレート境界が破壊される地震で、局所の破壊で収まったが、そのまま南海トラフ巨大地震に発展してもおかしくなかったとのこと。
ゾッとしますね。
このように、巨大地震の前には、周辺で似たメカニズムの地震が発生することがあります。東日本大震災、熊本地震もそうでした。
大地震の前の起きる予兆、前兆を、ざっと列挙してみます。
・群発地震
・火山噴火、活発化
・海洋異常ー豊漁・魚が取れない・潮が変わった・深海魚が打ち上げられる・濁り
・動物異常ー無駄吠え、ネズミの移動、鳥類の大群、魚の大量死、群れる怯える
・電磁波異常ーラジオ雑音、遠隔地ラジオが聞こえる、時計が狂う、電気機器故障
・地下水の異常ー井戸が枯れる、温泉が減少・増加、地下水がわき出す、湖面水位低下
・地殻変動異常ー沈降が隆起に転じる、周辺と他方向に動く
・地鳴り、空震
・空の異常ー放射状雲、竜巻雲、断層状雲、赤焼け、発光
・気象の異常ー夏が異常に暑い
等です。
ちなみに、私が阪神・淡路大震災の事を書いた本は、「予兆ー暑すぎた夏」から始まっています。他にも、予兆を詳しく書いていますので、興味があれば読んで下さい。
阪神・淡路大震災の時は、予兆が強く出ました。群発地震や、動物異常、電気機器の異常や地震雲など。特に海の異常は著しく、異常豊漁が続いた後、ぱったりと捕れなくなり、漁師さんは大地震が来ると言い合っていたそうです。
1.17の前日に別目的で明石海峡の航空写真が撮られているのですが、震源地からは既に泥水にようなものが吹き出し、濁っていました。前日から破壊が始まっていたのですね。
大地震は岩盤やプレート境界の破壊ですが、大きな破壊が起きる前に、ピシピシと小さな破壊が起こります。それが電磁波を発生させ、宏観異常が起きると考えられます。
それを考えると、やはり活断層など内陸型地震の方が、前兆が強く出ます。南海トラフのような海洋型地震は、やはり周辺の地震活動の推移が、大きな鍵を握るのです。
特に四国・紀伊半島のエリアの震源の移動には、最大の警戒が必要で、観察を続けていきます。
前兆・予兆はオカルト的なモノではなく、れっきとした科学的根拠のあることなのです。
ただ、「なんかヤバイ気がする」という第六感も大事にすべきとは思いますが。
最近の地震の起こり方で、あなたはどう感じますか。
前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分
- 作者: 弘原海清
- 出版社/メーカー: 東京出版
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