地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

東海地震を想定した大震法が南海トラフ巨大地震に拡大へ、その切迫性を検証

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東海地震を想定した大規模地震対策特別措置法の強化する地域が、南海トラフ地震に拡大することが検討されているとのことです。

そもそも大震法は、ある教授が1976年、駿河湾沖でマグニチュードM8級の東海地震が「あす起きてもおかしくない」と発表したのを機に制定されたものです。

その根拠は、終戦間際に昭和の東南海地震・南海地震が発生したのに、東海地震が起きなかった。だから、いつか起きるはずだ、という事です。

でも、それから40年、ご存じの通り、東海地震は起きていません。とはいえ、前の東海地震から150年経っていますから、確かに何時起きてもおかしくはありません。

 

東日本大震災では複数の震源域が一気にずれ動いという想定外の事態がおきました。そこで政府は、東海地震震源域を含む静岡から九州沖までの震源域が連動する南海トラフ巨大地震に備える方針に切り替えたのです。

 

 

その対応は良いと思いますが、なぜ東日本大震災から5年経った今、こうした動きが出たのでしょうか。

やはり、熊本地震の発生とその後の地震発生の状況に、何らかの切迫性があったのだと思われます。

確かに、まず心配されていたのは、東海・東南海・南海の3連動地震でした。東日本大震災以降は、その先、日向灘も含む4連動も想定すべきだとの声も上がりました。

そして、起こったのが熊本地震です。それと共に日向灘などでプレート沈み込みの地震が活発化しました。

最悪の展開と思われる4連動地震が現実味を帯びたのです。その場合、想定ではM9クラスの地震となります。

 

では、その切迫性はどうなのでしょうか。

やはり、一番活発なのは、日向灘から南西諸島のかけてです。特に九州東方沖や四国との間では、熊本地震以降勢いが付いたように地震が増えています。ズルズルと急な角度でプレートが沈み込んでいるのが、Hi-netを見ると判ります。

また、四国東部から紀伊半島にかけてもの東南海エリアも、地震が活発化しています。紀伊半島の南部から沖にかけては、フィリピン海プレート由来の黄色い点が点在しています。

また、東海エリアも、東海地震震源域の周辺や、沖でも地震が多発しています。

こう見ると、南海エリアだけ、地震が少ない状態です。ただ、南海エリアが安心という訳ではありません。ジーッとしていて、いきなりドスンと大地震を起こすのが、南海トラフ地震の特徴ですから。

今の状況を見ると、やはりフィリピン海プレートは動き出しています。そして、一か所で地震が起きると、次々と連動する可能性が高いのです。ただし、連動は、同時に起きるとは限りません。数日後かも数年後かもしれませんが。

いったい何処が引き金になるのでしょうか。

前回の東南海地震は、かなり紀伊半島に近い場所で発生しました。東海エリアには相当のストレスが溜まっていると思われます。ただし強固な固着域によって、平穏が保たれていますが、周辺の地震も増えています。これがはずれると、大規模地震が発生するのはほぼ確実です。

そして、今の状況では、あす起きても不思議ではないのです。

政府が動いたのには、裏付けするデータが揃っていたのでしょう。切迫性があると思って備えをして下さい。

 

 

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