地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

東北の東方沖で地震多発も、良い地震? 影響受ける内陸型地震に注意

5月初旬から始めたこのブログですが、アクセスが10000を超えました。

ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします、

 

今日は熊本は静かでした。一方、福島県沖M4.0、三陸沖M4.9など、東北沖で地震活動がやや活発です。

東北沖では、いまだに毎日、数えきれない程の地震が起こっています。Hi-netの1か月を見ると、日本列島が埋まる程です。

太平洋沿岸に近い場所に震源がありますし、一方アウターライズの少し離れた沖にも震源があります。

 

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これほど沢山の地震が起きると、一見危険そうですが、あまり心配いらないと個人的には思っています。

小さい地震が多発しているのは、プレートの沈み込みが順調な証拠です。陸の北米プレートも、沈み込む太平洋プレートも成熟したプレートです。お互いが抵抗感なく沈み込んでいるので、陸のプレートが大きく跳ね返るような、プレート境界型大地震発生の心配は少ないと思います。

実は、東日本大震災をもたらした日本海溝は、大地震が起こりにくい場所と認識されてきました。比較的スムーズにプレートが沈み込むからです。被害地震は、三陸地震は繰り返し起きますが、津波被害が主で、規模はさほど大きくはありません。

ただ、1000年に1度くらいは、20メートル級の津波を起こす大地震が発生することも判っていました。

東日本大震災の前に、太平洋沖で地震活動が活発化した時に、地震学者の多くは読み違えをしたのです。この場所は大地震の起きにくい場所なので、心配ないと。

そして、あの日、千年に一度の事が起きました。

発生から5年を超える今も、プレートの沈み込みは収まりません。しかし、スムーズなので、パワーは発散されているように思えます。

つまり、良い地震です。良い地震とは、パワーを発散させる地震。一方、悪い地震は、大地震に近づく、または誘発する地震です。

勿論、完全に危険が無いわけではありません。海域での地震は怖いので、津波にはまだ油断せずに備えて下さい。

 

また、東北は安全かというと、そうではありません。

太平洋プレートの活発な沈み込みは、内陸に大きな影響を与えています。地下の深い所が動く事でストレスを受け、活断層地震や、プレート境界型直下型地震が起きる可能性が高まるのです。

特に心配されるのは、以前にも書きましたが、福島県の双葉断層です。福島第一原発のすぐ近くを通るこの断層は、東日本大震災後、動きやすくなっていると指摘された断層の一つです。これが動くと・・・ゾッとしますね。

太平洋プレートの活発な沈み込みは、関東にも影響を与えています。関東では更にプレート構造が複雑になりますので、地震発生のリスクが高まります。関東直下型大地震もリアルに迫っているのです。

内陸型地震は、震源が浅いと、規模に比べ被害が大きくなりますので、より注意が必要です。

 

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