地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

熊本の地震が収まらない場所だけ、地盤が隆起している。四国の西部の一部も

国土地理院最新の地殻変動情報が更新されました。(~2016年5月21日)

水平のデータを見ると、熊本地震の影響で、関東以西は引っ張られるように西に動いています。また、熊本ー大分は大きく引き裂かれるようにメートル単位で動いた様子が良く判ります。

気になるのは、垂直のデータです。1ヶ月のデータを見ると、日本列島全体は沈降しています。しかし、熊本の地震が収まらない場所だけが隆起しているのです。

さらに、その隆起は四国の一部にも及んでいます。

これは、何を意味するのでしょうか。

私は、ある仮説を立てていました。あくまで仮説として読んで下さい。

熊本地震がいまだに収まらないのは、地下のマグマが関与しているのではないか、と考えています。

つまり、地下からマグマが上がってきて、地盤を突き上げているのです。

九州の西方沖から南西諸島の西にある沖縄トラフは、背弧海盆と言われる海の盆地です。発散型境界、つまりプレートが離れる動きで、地盤が引き裂かれ、弓状の盆地を形成します。この背弧海盆は、プレートの沈み込む場所のすぐ近くの作られることが多く、日本海も背弧海盆です。

メカニズム的には、沈み込むプレートが、隣の地殻を引っ張り、発散型境界となります。更に深く沈み込んだプレートからマグマが上がってきて、地殻の裂け目から吹き出し、海嶺を作ります。

ちょっと難しい話になりましたが、つまり、今回の熊本地震は、このメカニズムと大変似ているように見えるのです。

九州は、もともと南北に引っ張る方向に力が働いていました。

Hi-netを見ると、日向灘など九州の東側で、フィリピン海プレートがかなり急な角度で沈み込んでいます。プレートの沈み込みが、地殻を引き裂くパワーになるのは、沖縄トラフと同じです。

こうした場所では、マグマが上がってくる事は、不思議ではありません。いや、むしろ、そう考えるには自然な事です。

別府-島原地溝帯は、このメカニズムで作られ、マグマの出口は阿蘇山です。

今回は阿蘇山は静かですが、マグマが新たな出口を求め、地下でうごめいているのかもしれません。

この隆起が、四国の西部にもみられるのは、更に心配です。やはり、四国に震源が移っていくのでしょうか。

熊本地震は、震度3以上の地震は減ってきましたが、小さな地震が群発する状態は、変わらずずっと続いています。

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これが余震ではないということは、もういい加減理解できるでしょう。やはり、これは普通の地震ではありません。

以前にも書いた通り、阿蘇山は破局噴火を過去4回も起こしたスーパーボルケーノです。凄まじいパワーを持っています。

阪神も東日本も、人知を超える大震災でした。今後、恐ろしい事が起きないことを祈っています。

 

沢山の方々に読んで頂き、ありがとうございます。

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