地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

千葉東方沖で地震が連発。雲仙・普賢岳の火砕流から25年。地震噴火列島の今は

今日は、千葉東方沖の地震が活発化しています。昨日の外房のM3.9に加え、ほぼ同じ場所でM3.7に地震が発生。


また、少し東方沖の犬吠岬の南で、M4.2とM3.2などが起きています。この東方沖の震源地は、フィリピン海プレートが舌のように張り出した部分です。

実は、東日本大震災の時に、東北沖で始まった破壊は、次々と連鎖していき、南下していきました。そして、その脅威は関東まで迫りましたが、この場所でフィリピン海プレートとぶつかり、奇跡的に破壊が止まったのです。

関東はこの場所に守られたと言っても過言ではありません。その後も、関東の地震茨城県が主で、東京・千葉などは地震が少ない状態が続いていました。

しかし、その以北では太平洋プレートは大きく動いていますので、ここでもやがて歪が溜まり、大地震を引き起こすのではないか、と心配されていました。

東日本大震災直後は千葉沖の地震を心配する専門家が数多くいました。その5年後、ようやく動き出したのかもしれません。

一見、何事もないように見える日本列島、しかし、日々着々と新な動きが出てきます。地震予知に注目すると、大地がダイナミックに動いているのが感じとれるでしょう。

 

ところで、今日は雲仙・普賢岳火砕流から25年ですね。研究者や消防団員、マスコミなど大きな犠牲をだした災害でした。ご冥福をお祈りいたします。

あれから4半世紀、日本は地震噴火列島の脅威の晒され続けました。

阪神淡路・新潟・東日本・熊本と4度の大震災に襲われ、他でも大きな地震が発生。火山活動も活発化し、三宅島・大島三原山御嶽山阿蘇山桜島など、全島避難や犠牲者も出る事態となりました。

他の自然災害も含め、被災者と呼ばれた経験のある人は何百万人(1千万以上?)もいて、日本では決して珍しい存在ではなくなりました。(私も阪神大震災の元被災者です)

熊本の皆様も「まさか自分が」という感覚でしょう。

地震を知らないと、震災現場の映像は、まるで現実感のないフィクションのように映るかもしれません。しかし、それは現実の事で、日本のそう遠くない場所で、つい最近起こった事です。

まだ被災者と呼ばれていない方々も、いつか罹災証明を貰う日が来ても不思議ではありません。こんな地震噴火列島に住むのですから、現実感を持って受け止めて下さい。