地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

東京に大地震は襲うのか? その切迫度を検証してみた

東京オリンピックを4年後に控え、益々の繁栄をみせる首都東京。でも東京は、世界でも有数の地震危険地帯に築かれた首都です。

 

私は東京都民です。東京オリンピックは歓迎派ですが、首都圏直下型地震の危険性が高まり、福島のメルトダウンした核心の行方も判らない中で、オリンピック招致が決まったのは、正直違和感がありました。まあ、いろいろあったみたいですがね。

よく聞かれるのは「東京はオリンピックまでもつのか」ということ。南関東地震の発生確率は30年以内に70%とされていますが、東日本大震災以降危険度が高まっています。そこで、東京に大地震が発生する切迫性はどうなのか、検証してみたいと思います。様々なタイプの地震が起きるので、その地震ごとに検証してみました。

1. 首都圏直下型地震活断層型)

断層が地表の浅い所で破壊され、ずれる地震です。阪神、新潟、熊本はこのタイプです。阪神大震災と同じ事が東京で起きると想像すれば、被害の大きさが判るでしょう。断層地震の特徴は、震源が浅い為、マグニチュードに対して震度が大きくなることです。震源に近い場所では激烈な揺れで、建造物に大打撃を与えます。

今、政府が想定しているのは、このタイプの地震です。試算によると、被害額は東日本大震災の10倍とも言われています。

問題は、震源地がどこになるか。どの断層が動くか、ということです。有名な所では立川断層や、安政の大地震を起こした江戸川河口を始点とした断層があります。でも、はっきりと判っていない活断層が東京近郊には多数あるのです。JRの中央線の飯田橋付近とか、段差に気づきませんか? あれ、断層ですよ。

さて、切迫度ですが、今のところ地震が少ない状態で、前兆も目立ったものは観察されていません。立川断層の延長線上の多摩地方で浅い地震が増えているのは気になりますが。ただ、東京湾北縁で地震が多発しています。ここは活断層ではないとされている場所ですが、以前から活発なので注意が必要だと思います。

今のところ、茨城で地震が活発ですが、埼玉に移行すると東京も要注意です。

最近ポツポツと、東京直下や東京湾地震が起こっています。浅い地震が増えてきたら、気を付けましょう。

 

2. プレート境界型地震

プレート境界で発生する地震です。東京の地下は3枚(4枚)のプレートがミルフィーユのように重なりあい、クリームの部分で地震が発生します。

プレート境界型地震は海域で起こることが多いのですが、東京の特殊性は都市の直下で起きる可能性もあるということです。

通常、プレート境界型は活断層型より被害の範囲が広くなります。また、津波も起こります。

東京の地下には20kmほどの浅い場所にフィリピン海プレートがあります。ここでプレート境界型地震が発生すると、活断層型よりも被害は更に大きくなります。

いま心配されるのは、相模トラフでの地震で、関東大震災と近いタイプです。

さて、切迫度ですが活断層型よりこちらの方が高いとみています。日本海溝であれほどの大地震があり、隣接する相模トラフが影響を受けるのは当然の事です。

太平洋プレートがまだ活発に動いていますが、フィリピン海プレートはおとなしい状態でした。しかし、熊本地震で様相も変わりつつあります。実際、地震も増えています。

周期的に起こった小田原地震が起きないなど、静かすぎる面もあり、そろそろ動くのではないか、と心配です。千葉、神奈川も注意が必要です。

 

その他、プレート内部で起きる地震や、太平洋沖で起きる地震などが想定されます。今切迫性があるのは、太平洋プレートが関連した地震です。以前書いたように伊豆・小笠原海溝地震も要注意ですが、津波被害が大きくなります。首都圏直下でも深い地震は震度は大きくなりません。

やはり、一番切迫性が高いのは相模トラフの地震と思われます。熊本地震による地殻変動がどう影響するのか、注意深く観察したいと思います。

 

 

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