地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

南海トラフ地震の前兆?4月の三重県沖地震はプレート境界地震だった!

大変大事なニュースをスルーしていました。

5月13日、政府の地震調査委員会は、三重県の南東沖で4月1日に発生したM6.5の地震について、南海トラフ地震につながる可能性のある「プレート境界地震」との見解を明らかにしました。

つまり、これから発生が懸念される南海トラフ地震と同じメカニズムだったのです。

これはかなりの、ショッキングなニュースです。まさに、南海トラフ地震の前兆ともなりえる地震だったのです。そして、半月後に熊本地震が発生しました。

当初はプレート内地震ではないか、との見解でした。陸のプレートと沈み込むフィリピン海プレートの境界に溜まった歪を解放する地震です。今回は幸いにも局所で止まりましたが、周辺にも歪は溜まっていると推測されるので、周辺に連鎖することも考えられました。

今回の震源は、1944年の昭和東南海地震(M7.9)の震源の南側に当たります。

昭和東南海地震の2年後には、昭和南海地震(M8.0)が発生しました。東海・東南海・南海地震は3兄弟で、もともと同じフィリピン海プレート起因の地震なので、連鎖することが知られています。2日後に連鎖したり、同時に起こった例もあります。

歴史上、ほぼ3つの地震は連鎖しています。しかしなぜか、この時は東海地震だけ発生しませんでした。だから、いずれ近いうちに東海は起きるはずだ。これが、東海地震が重点警戒地震になった根拠です。

なぜ、東海地震は起きないのか。これは日本の地震の最大の謎です。

東海地震に監視網を設置し最大な関心を寄せる一方で、阪神・新潟・東日本と大震災が相次ぎ、東海は沈黙を守っています。

そんな中で発生した今回の三重沖地震は、沈黙を破る地震となるのでしょうか。

南海トラフ地震の周期は、100年から200年と言われます。1944年からはまだ70年程しか経っていません。ですから発生は当分先との見方もあります。

しかし気になるのは、昭和の東南海・南海地震は、歴史上から見て規模が小さかったことです。東海も発生しておらず、もしかして歪を解放しきっていないのではないか。そう理解することもできます。

前回の安政東海地震(M8.4)から160年以上経っています。東海周辺には確実に歪が蓄積されています。その隣の東南海が動くのは、大変危険な兆候です。

また、4月16日の熊本地震の本震(M7.3)後に、三重県沖の地震震源近くで、微動地震が一時、活発化していたことも分かりました。

南海トラフ周辺で動きが出てきたのは、ここ数か月のことです。今日は大分や日向灘でも地震が起こっています。熊本地震南海トラフの連鎖しても不思議ではありません。近いというサインだと受け止めています。

 

 

井村屋 えいようかん 5本

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