地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

関東で微小地震が増加。関東の地下で今何が起こっているのか。

今日は満月がキレイですね。

昨日書いた通り、満月は地震が起こりやすくなります。Hi-netを見ると、関東地方に広く散りばめるように微小地震が起こっています。

茨城県から埼玉県にかけて多く、東京湾や千葉県でも起こっています。震源の深さを見ると、100km程度の深いものと、30~50kmのやや浅いものとが混在しています。

その影響は関東の広い範囲に広がっています。東京湾や千葉でも地震があり、局所ではなく面として異変が進んでいるのが判ります。

関東の地下は不安定になっているのではないか。そんな懸念をもちます。

首都圏直下型地震の発生が危惧されていますが、その根拠の一つは、東日本大震災を酷似した貞観地震(869年)の9年後に、首都圏直下型地震が起きた歴史があるからです。ちなみに貞観地震の前後には富士山噴火や南海トラフ地震も起きました。いわゆるフルセットが起きた9世紀の活発期と、今は状況が似ている、と研究者は指摘しています。

関東の沖、相模湾には相模トラフがあり、北米プレートの下にフィリピン海プレートが沈み込み、その下に太平洋プレートが沈み込むという複雑な動きをしています。

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こうした3枚のプレートの結合点の近くに首都が築かれるのは、世界でも極めて稀です。地震のリスクは、いわば宿命なのです。

東京を始め、首都圏は度々大地震に襲われてきました。たまたま戦後の復興と地震の静穏期が重なった為、首都東京は現在の繁栄をみたのです。

しかし、今は事態が一変してしまいました。東日本大震災以降、異常な地殻変動が続き、日本列島が軋むように地震や火山が活発化する中で、東京で大地震が起きないのは、奇跡のような状態です。いつか歪みの発散があると思いましたが、東京より先に熊本だったのも驚きです。

東京湾地震があると、関東で大き目の地震が起こる、との研究論文もあります。関東の地下構造は、まだ完全に解明されていない程、複雑でデリケートです。

関東の地震発生で鍵を握るのはフィリピン海プレートです。関東を度々壊滅させてきた真犯人は、ほとんどこれです。そして熊本地震の真犯人も同じフィリピン海プレートです。東京と熊本の地震は無関係ではないのです。

熊本地震を警告と受けとめられる人は何人いるでしょうか。明日は我が身です。時間的猶予が与えられたと理解して、しっかり備えて下さい。

 

 

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