地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

山梨県東部・富士五湖で地震発生の不気味。富士山噴火は予知できない

茨城での地震の影響を心配していましたが、余震は収まりつつあります。しかし、震源の西の埼玉で地震があり、震源の西移動が懸念されます。

その影響でしょうか。今日は山梨県東部・富士五湖地方で地震がありました。気になる場所ですね。

最新の地殻変動情報を見ると、西日本は全体が西に動いています。関東・東海地方も西に移動しています。熊本地震の横ずれ断層で九州の南側が西に動き、これに引っ張られるように西日本全体が西に引っ張られるように動いたようです。

こうした急激な地殻変動はストレスになり、断層地震や火山の活発化を起こす可能性が高くなります。富士山周辺はデリケートな場所なので、ヒヤリとしました。今後、注目していきます。

富士山はマグマだまりが浅い場所にあり、その天井がピシピシとひび割れる地震も確認されています。いつか噴火することは確実なのです。

恐ろしいのは、噴火が地震によって誘発される事があることです。マグマは振られると発泡し、圧力が高まります。まるで炭酸飲料を思い切り振った時のように、栓が抜けると一気に噴き出す。これが噴火です。

実は東日本大震災の4日後、静岡県東部でM6.4の地震がありました。震源の深さは約10km、富士山のほぼ直下です。静岡県東部で震度6強の強い揺れを記録しました。この地震の知らせを受けた火山学者のほとんどが「富士山は噴火した。あの美しい富士山はもうない」と思ったそうです。しかし、なぜか富士は噴かなかった。まるで奇跡です。

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地震と違って噴火は予知できる、そう思っている人はいませんか。残念ながら、確実には出来ません。山体膨張や火山性微動の増加など、明らかな変化があっても、この前の桜島の例もありますし、必ず噴火するとも限りません。

また問題なのが、地震が突発的な噴火を誘発することです。地震予知できない以上、噴火も予知できないのです。

富士山以外にも、危険な火山は日本中にあります。熊本の阿蘇山は、富士山をはるかにしのぐパワーをもつスーパーボルケーノで、過去に4回も破局噴火を起こしています。箱根山も富士山よりパワーを持った火山です。新潟の焼岳の噴火も気になります。

噴火と地震は、生みの親が同じの兄弟のような関係です。大きな地震の前には前兆として噴火が起き、また、大きな地震の後に噴火が誘発される事があります。

今、日本列島全体で火山が活発化しているのは、東日本大震災の影響なのか。それとも、これから起きる大地震の前兆なのか。いや、恐らく、繋がっているのでしょう。

大地が動き続ける以上、双方のリスクと向き合わなければなりません。