地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

地震学者が地震予知をあきらめた本当の理由

地震予知は出来ない。これが今の地震学者の見解です。

しかし、ある時期までは、東海地震を中心に、地震を予見する為の研究が懸命に続けられていました。

でも、今は地震予知は出来ないと、投げ出してしまいました。どうして諦めてしまったのでしょうか。

そのキッカケは、東日本大震災です。大地震を予見できず沢山の人命が奪われ、無能呼ばわりされた地震学者たちは、こう反論しました。

「別に人命を救おうとして地震を研究している訳ではない。ただ、研究対象が地震だっただけだ」

確かに、出世する地震学者の役割は、地震が起きないと言ったり、原発の安全性にお墨付きをつけたりすることです。

地震を予見し、人命を救いたいと願う地震学者は少数派ですし、大概は出世せず冷や飯を食わされます。

そんな中、ショッキングな出来事が起こります。イタリアの地震学者が、300人以上の犠牲者を出した大地震で、数日前に起きた群発地震が大地震に繋がらない発言しました。しかし大地震は起きてしまい、必要な避難警告を出さなかった責任を問われ、禁固6年と法定費用他8億円を超す罰金を科す有罪判決をうけたのです。

地震学者は、下手な発言をして訴えられては堪らない、と口を閉ざすようになりました。関東大震災予知した今村教授の例もあるように、地震予知に関する発言は、裁判のネタにもなるのです。

そのタイミングで、地震学研究の中心である東京大学に外国人の教授が就任しました。この方が、強烈な地震予知否定派の方でした。

そして、一気に地震予知は否定され「地震予知は不可能」と決めつけられました。

確かに、日時や場所、規模を詳細に予知するのは不可能です。しかし、危険性を予見できれば、被害の軽減につながるかもしれません。何十年も、沢山の地震学者が生涯をかけて挑んできた地震予知の研究が、投げ捨てられたのは悔しい限りです。

では、地震予知研究はもう終わってしまったのしょうか。

いいえ、今で良心のある地震学者の方々が、懸命に研究を続けています。そして、成果も現れ始めています。

ただ、たとえ地震の尻尾を捉えても、公表はされないでしょう。今はインターネットで様々なデータが公表されていますので、民間の私達はそこからくみ取るしかありません。

地震予知の研究は、けっして無駄ではありません。今回は間に合わないかもしれない。でも、次の世代へ貴重なデータを残すことは出来ます。

地震列島日本に住む私達にとって、大切な研究です。いつか、実を結びますように。

 

 

「地震予知」の幻想: 地震学者たちが語る反省と限界

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