地震予知に挑むブログ

不可能と結論づけられた地震予知。でも、迫りくる大地震の尻尾を捉えたい。

熊本地震の今後の展開は? 長期化で更なる地震、津波、噴火にも注意。

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熊本地震はやはり、長期化の様相を呈してきました。西方沖での発震も続いています。

いったい何が起きているのでしょうか?

今、起きている事はズバリ、地殻変動です。大地を引き裂こうとしているのです。

 

日本列島はプレートの移動による圧力や噴火によって、今の形がつくれられました。

震源のある熊本・大分のラインは、南北に引っ張られ、地殻が割れて、今の別府‐島原地溝帯と言われる地形になりました。割れた場所には、マグマが上がってくる事があります。その出口が阿蘇山です。沖縄トラフも同じメカニズムです。

今も、この地殻変動が起きている訳です。この場所では、過去に何度となく同じ事が繰り返えされてきました。

とは言っても、100年単位では、なかなか見当たらない大変動です。その地溝帯に人が沢山住んでいるのも、長い間、動くことが無かったからでしょう。

地震学者は、過去のデータでしか検証できませんから、この未だかつてない展開に、困惑しています。気象庁も「わからない」を繰り返しています。

近年日本が遭遇してこなかった大変な事態が、今進行中なのです。通常の地震とは違う捉え方が必要です。正直、20年間データを見続けた私自身、あまりの展開に驚いています。今後の予想は、やはり楽観的にはなれません。

 

早く収まって欲しい、と願っていますが、月単位・年単位の長期化も視野に入れなくてはいけません。一度活動レベルが落ちても、再び活発化する可能性があります。

断層を割る浅い地震は今後も発生しますし、場所によっては激震になるかもしれません。西方の海が震源だと津波が起きる可能性があります。阿蘇の噴火にも注意が必要です。

 

阪神大震災は、千年に一度の地震でした。東日本大震災も、千年に一度クラスです。そして、熊本地震も・・・。

日本は大変な時代に突入しています。今までの知識や経験では計り知れない事が起きるかもしれません。地震との向き合い方を再認識すべきでしょう。

 

 

大地動乱の時代―地震学者は警告する (岩波新書)

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